イラストレーターの使い方7-特色2色刷の印刷データの作り方

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DTP化によって印刷はとても身近なものになりました。
DTP以前は版下を作り色指定が必要だったものが、画面で見たままを印刷できるようになりました。DTP化以前は印刷物の完成した姿は熟練したデザイナーでなければ正確な予測などできなかったのが、今ではセンスさえ良ければ誰でも正確な姿を確認できるようになっています。

印刷には、フルカラー印刷が可能な4色印刷、1色だけ(一般的には黒)を使うモノクロ印刷以外に、特色を使った印刷があり、名刺や会社の封筒などは特色を使う場合が多く見られます。

私が以前勤めていた会社では、毎年の年賀状を特色2色で印刷して制作していたのですが、Macを使ったデータづくりには毎年苦労していました。
何に苦労するかと言うとイラストレーターが基本的に4色刷をシミュレーションするソフトというところです。
確かにイラストレーターでも特色を指定することは可能ですが、特色同士の重なり合う部分の再現はお手上げ状態です。(乗算を使えばと思われるかもしれませんが乗算は透明インキのような状態になり、不透明に近い印刷インキの完成状態とは異なるものになります。)
自分で制作し決済する場合はそれでも問題は無いのですが、DTPが分からない上司に決済してもらう必要がある場合は完成予想図をわざわざ作成してOKをもらい、発注用にまったく異なる印刷データを制作する必要が生じ、2倍の(実際は仕上がりを予想しながらの制作なので2倍以上)作業になっていました。

さて、正式な特色印刷データの作り方というのがあるのかどうかは分かりませんが、印刷屋さんのオペレーターに教えてもらったデータの作り方というのは、各特色をCMYKの版に置き換えてデータを作るという方法です。
例えば、DIC57(黄色系)をY版で指定し、DIC102(ペールブルー)をC版で指定する方法です。
(この場合に気をつける必要があるのはあくまでも完成状態を予想して濃度を設定すること、ついついいつもの癖で画面で見た状態で濃度設定してしまいがちですが、印刷色がペールブルーでも100%で使う所はC100%で指定すること。)
私の場合は少しでも画面が完成状態に近くなるように黄色〜オレンジ系はY版、青〜緑系はC版にというようにしていしていますが、実際にはどの版にどの色を割り当ててもあまり違いはありません。

このように、特色印刷は今やかなり特殊な印刷になりつつあり、ネット通販系の印刷屋には4色刷又はモノクロのみを主として扱い、特色はかなり割高になるような料金形体をとる所も増えています。逆に言えばわざわざ特色を使う必要は少なくなっているということなのですが、特色は1色のインキでできているので、4色刷では表現できない色を表現できるという特長があることを忘れてはいけません。
例えば、C版とY版が重なる「緑系」やM版とY版が重なる「オレンジ系」の鮮やかな色は4色刷では表現することができません。

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このページは、t-kageが2009年11月22日 15:24に書いたブログ記事です。

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