ロゴデザインについての最近のブログ記事

さて、今日からは色から感じるイメージについての話を書きます。
e-ロゴ屋」でも、ロゴデザインの色を決める時には、
「お客様の使いたい色」と、「会社・お店の業種や雰囲気」、「こだわっていること」などのを考慮しながら適切な色を決定していきます。
色はロゴマークのデザイン(かたちという意味での)と同じくらい重要な要素で、場合によっては色こそがその会社・お店のイメージそのものになることもあります。

例えば、かつての牛乳のトップブランド「雪印牛乳」のパッケージのブルーの色を今も覚えている方は多いと思います。
「牛乳=あのブルーのバッケージ」という印象の強さは、「雪印のマーク」以上であったと思います。
これは、単純に商品パッケージの枠を超えて、色がブランドイメージになった例です。

その他にも、「ユニクロの赤」「東急ハンズのグリーン」など、ロゴデザインより印象に残る色がいくつもあります。



良いロゴマークが作れればうれしい。
会社を、お店を、起そうと考えている方でそう思わない人はいないのではないでしょうか。

これまで、多くの起業、開業をめざす方に出会う機会がありました。
その多くは、デザイン事務所勤務時代にオフィスデザイン、店舗デザインをご依頼頂いた方でした。
以前勤めていたデザイン事務所では、オフィス・店舗デザインの一環として、ロゴマークのデザイン、名刺、サインのデザインをさせて頂いていました。

その時の経験から、
「良いロゴマークがほしい。」
「でも、どこに頼めば良いのか分からない。」
という方が本当に多いということが分かりました。

これまで出会った多くの経営者は、オフィス・店舗デザインが出来上がる頃であっても、ロゴマークのデザインが決まっていないことが多く、私からロゴマークデザインをご提案すると、とても喜んで頂けました。
以前勤めていたデザイン事務所のように、空間デザインだけではなくロゴマークまでデザインできるところは珍しく、たいていの場合は看板や名刺が必要になって、看板屋さんや印刷屋さんについでに頼まれることが多いことを知りました。

デザイナーとしてとても残念に思いました。
純粋に「デザイン」を売りにしているデザイナーの考えるロゴマークデザインは、かっこよさなどの「見た目」だけではなく、会社・お店の特長や考え方、成り立ちなどを表現した、会社・お店の顔となれる完成度と表現力を持っています。
これは「ついで」でできるものではありません。
会社・お店のロゴマークデザインはぜひ専門のデザイナーに頼んで頂きたいと思います。
ロゴデザインを考える時に「色」はイメージを伝える大切な要素になります。
一般的に
「青」は「冷たい、冷静、静か、水、・・・」などのイメージを持つ色。
「赤」は「熱い、情熱、活動的、火、・・・」などのイメージ。
「緑」は「自然、安全、成長、葉・・・」などのイメージを持つ色です。

よく見る企業のロゴマークのほとんどは、この色とイメージの関係を考慮して表現する色を決めています。

分かりやすい例で言うと、
家電メーカーの多くは、数年前まで「赤」を使ったロゴが多く見られましたが、
ここ数年、「青」に変える企業が多くなっています。

7_1.jpg

松下電器産業株式会社は、2008年に社名変更し「パナソニック株式会社」になりました。
それまでは、主に家電製品は「National」色は「赤」、AV系製品は「Panasonic」色は「青」というように2つのブランドと色を使い分けていました。

元々、高度成長期時代の日本の企業は、戦後の経済復興を目指し、何よりも「活力」「前進」など「パワー」が求められ、人々の多くもそれを望んでいました。
昔の企業には「パワー」を表現する必要があり「赤」が多かったのです。

現在は「活力」や「前進」というより「知性」や「落着き」「静かさ」などが求められ、ごく最近では、「自然」「スロー」「やさしさ」など、昔とは正反対と言えるイメージが求められる時代になりました。

ロゴマークに使われることの多い色も「赤」から「青」、そして「緑」へと変化しています。会社や業種の持つイメージカラー以外に、時代によっても表現する色は変わっていと言う訳です。



昨日の続き。
明朝体とserif、ゴシック体とsans-serifの違いはお分かり頂けたでしょうか?
使われ方の例を挙げてみます。


ピクチャ 3.jpg
6色リンゴ時代のAppleのロゴです。字体の名前は「アップル ギャラモン」
(アップルのオリジナル書体)。serif書体です。
当時のアップル製品はすべてこの字体をロゴとして使っていました。
伝統的で品のある知的なイメージを感じませんか?

ピクチャ 4.jpg
マイクロソフトのロゴです。字体は「ヘルベチカ」。sans-serif書体です。
力強いモダンなイメージです。いかにも大企業と言うイメージはあります。
知的なイメージは・・・・

「伝統的」「知的」「品」。
「力強さ」「モダン」「大企業」。

これらのイメージキーワードの差こそ、ロゴデザインをする場合にコントロールする必要のあるもので、基本になる字体とその字体の太さや縦横の比率などを調整することで、扱う商品や業態、規模や立地、会社としてのこだわり等を直感的にイメージさせるようにデザインしていくのです。

日本文字にしても、英字にしても、文字は大きく2つに分けられる。
日本語で言うところの「明朝体」と「ゴシック体」。
英字の「セリフ」と「サンセリフ」です。

moji.gif
明朝体とserif、ゴシック体とsans-serif は日本語と英語という違いを超えて、2つに分けることができます。
それは、文字としての視認性に由来して、印刷技術の低かった時代に、文字の端部を強調して、少々印刷が薄くなっても文字を識別できるようにするための文字が「明朝体とserif」。当然古く、伝統的なイメージの文字。
「ゴシック体とsans-serif」は、印刷技術が確立されて以降の比較的新しい字体、新しく現代的なイメージの字体。

一般の人はこの字体のイメージの違いについて深く考えることは無いと思います、しかしロゴデザインに関わる人間には、ロゴイメージを決める基本なのです。
同時にこれは、プロや一般の人に関わらず、ごく普通の感覚で感じる一般的なイメージです。
この普通に感じるイメージこそロゴデザインには大切で、会社・お店が、伝統的なイメージを大切にする必要があるのか、革新的なイメージにする必要があるのかは、ロゴデザインの基本であると言えます。



 

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